兜町と鎧橋

2014年04月07日

《兜町と鎧橋》
   兜町は東京証券取引所を中心とした日本を代表する金融街である。株式相場の代名詞ともなっている。証券取引所の 脇を流れる日本橋川に架けられ、兜町と日本橋小網町・蛎殻町方面を結ぶ橋が鎧橋であり、明治5年、当時の豪商が自費 で架けたのが始まりとされている。
  鎧橋が架けられるまでの日本橋川は「鎧の渡し」として歌川広重の『名所江戸百景』や『江戸名所図会』にも描かれ賑 わいを見せていた。伝説によれば、源頼義が奥州平定の途中この地で暴風逆浪にあい、鎧を海中に投げ入れ竜神に祈りを ささげたところ無事に渡ることができたことから以来「鎧が渕」と呼ばれた。また凱旋のとき兜を埋めたという伝説もあ り「印の石」が残っている。兜町の名の起こりです。

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